S25–Ramone。

おしゃべり&お絵描きブログ。

ドッグファイト。

2014年12月。師走

あと7ヶ月でですねぇ。夏は暑いですねぇ。

「あっ!」 扇風機出さないとっ。

今年もあっついなぁ。

 

もうすっかり季節は夏ですねぇ。

あっついなぁ。

そんな暑い夏と言えばっ。

 

モーターサイコーで旅に出かけたワケですよ。ですしねぇ。 

何年か前のお話でありますっ。

 

学生の頃からの腐れ縁で、

今もギターばっか弾いているヤツがいるんですよっ。

私は良く解んないですが、テレキャスっていうのが得意みたいですねぇ。

 

 そいつはSRっていうバイクに乗っておりました。YAMAHAですねぇ。

 

和歌山だとか、種子島とかに行っちゃうんですよ。いつの間にか。

んで真っ黒になって帰って来るんですね。

んで、その真っ黒に灼けた手を私の肩にのせて

「なんだよっオマエっ。和歌山行った事ねぇーのっ」

なーんて言うワケですよっ。

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

だって悔しいですよねっ。

 

始めは「バイクなんてあっぶないじゃん」「車の方がイイよっ」

とか言い放っていたのに。

あんなに、バイクライフを煙たがっていたクセにっっっ。

それが、今ぢゃぁ たいそうな口で私にカブいてくるワケですよっっっ。

 

 バイクライフをいやがる彼に

私は静かに、そして激しく歩みよりましたねぇ。

彼の肩を強くつかんで、ヤツに言うんですよっ。

熱い涙をぬぐいもせずにっ。

「オレと風邪 になろうっっっっっ」

「オレ達のをゆさぶるあのエンジン音が聞こえないのかっ」

ってね。

 

 

ーーーーオレにも聞こえるぜぇっっっーーーーー」

単純明快。おバカ丸出し。似た者同士。

こうしてヤツは単車のとなりました。

 

和歌山ビューンっ。種子島ビューンっ。

ってなモンでしたねぇ。どこでも行っちゃうんですよ。

もうプロフェッショナルなツーリストですねぇ。

 

そんな彼が私に言い放つんですよっ。

「オマエ、ホントに単車愛してんのっ?」

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

憤りますよねぇ。憤怒ですよねぇ。

ヤツの魂を解き放った、師匠の私に対してっっ・・・。

悔しいじゃぁないですかっ。

・・・だってオレはオマエにっ、オレはオマエにっぃ!!!!!!!・・・

怒りをこめてヤツに言い放つんですね。魂の叫びをっ。

 

「師匠。ボクに単車を教えて下さいっっっっ」

ってね。

 

・・・スミマセン。ちょっと調子に乗りすぎました。

ホントは「今度一緒にどっか行こーぜっ」

っくらいのモンでした。

リズムが良かったのでつい・・・。

 

そゆ事で、ヤツは南を担当し、対抗心で私は北へと旅立つのです。

 

北へ向かいました。

関越道をぶっ飛ばしておりました

愛車のGB400TTキャサリンちゃんです。そんなに速い単車ぢゃないです。

やっぱり風邪 は気持ち良いですねぇ。

単気筒のエンジン音がドコドコ。

 

終点の新潟に着き、そっからフェリーに乗りました。

夏の夕暮れ。気温もあたたたたたたかいですねぇ。

 

 佐渡島

 

手ぶら。辺りは夕暮れに夕闇がせまってきているのでしょうか。

薄暗いです。

フェリーの手すりにあごを乗せて,ふわっとあたたかい潮風に顔を出すと

とっても心地良く、日本海が祝福してくれているような気分になります。

 

到着致しました。

首都圏から来島した私には見慣れない光景でございます。

夕闇に黒い山かげが遠くにそびえ,木々も黒々と潮風にざわめいております。

 

手ぶら

宿をとろうとは思いませんでしたねぇ。

そもそも、「宿の布団で休む」っていう思考が欠落しているんですよ。

 

海辺を少し単車で走り,程よく停車。

砂浜近くに停めて,ぼんやりと薄暗い海を眺めておりました。

あったかい潮風がほっぺたにあたり、塩のにおいが鼻を通り身体中へ染み渡ります。

夕暮れの木々のざわめき。

 

「なんか遠くにきちゃったんだなぁ。」って思いました。

漁船。ボートのような小舟でしょうか。

砂浜に無造作に置いてあります。

フェリーん中で何か喰べたと思いますが、覚えておりません。

 

焚き火。

 

大きくないですねぇ。キャンプファイヤーとは違って。

ちろちろ燃える感じですねぇ。

もちろん酒持ってますよっ。バーボン。持ってきましたよっ。

当時はフォアローゼス呑んでましたね。片手でつかんで呑みますっ。

 

焚き火。夕闇の中の海。バーボン。

ヤバいですよねぇ。焚き火がパチパチ燃えております。

脳みそが とろっとろになっているのは、酒のせいだけぢゃぁないと思いますっ。

 

ワンっ。

 

犬ですねぇ。それほど大きくは感じられませんでしたが、

子犬でもありません。

威嚇してきているのでしょうか。焚き火がパチパチ。

ワンっワンっ。

 

最初は

「なんだろ?エサでも欲しいのかなぁ」「バーボン呑むかなぁ」

なんて、ぼんやりと眺めておりました。

 

ワンっワンっワンっワンっ。

なにか明確な意図をもって威嚇してきているのでしょうか。

 

大事な大事なバーボンをワキの砂浜に安定するように刺しといて、

手近にあった流木で格闘態勢に入ります。

「果たして貴様にこのワシが倒せるのかねぇ。若造がっ」

ってなモンですねぇ。酔っぱらいっ。

 

ファイッ。FIGHT

 

ワンっワンっ。

ブンっブンっ。ワンっ。ブンっブン

 

夕闇の砂浜。犬と戦うデカい金髪。焚き火がパチパチ。

一名。

 

わぅーーーーーーんっ

一歩下がった若造犬が遠吠えをするんですねぇ。

相手が酔っぱライダーになってしまっては勝算がないと踏んだのでしょうかねぇ。

 

わぅーーーーーーんっ

!?山間の民家の犬でしょうか。呼応します。

わぅーーーーーんっ

また別の犬が呼応。

 

わぅーーーーんっわぅーーーーーんっわぅーーーーーん。

わぅーーーーんっわぅーーーーーんっわぅーーーーーん。

もう一斉に犬。犬。犬。犬。犬。犬。

佐渡島敵意をむき出しにして、襲いかかってくるようでしたねぇ。

「薄汚ねぇ金髪を島に入れるなぁーーーーーーーっっっっっ」

ってなモンですかねぇ。

 

んで、若造犬に眼をうつすと

増えているんですよねぇ。犬。犬。犬。

3匹ですかっ

 

「ちょっとタンマ。タンマ」

犬語で話さないと解んないですよねぇ。

 

ワンっワンっワンっワンっワンっワンっワンっワンっ 

パーティーが始まりましたっ。踊るように吠える犬達。

 

私には頼り無い流木とバーボンだけ。

いくら酔っぱライダーでも勝てないと理解はできました。

 

「防御っ」

言ったかどうかは記憶にありません。

 

無造作におかれた小舟をひっくり返し、素早くバーボンを抱え込んで

小舟の中に潜り込みました。

 

小舟のひっくり返る衝動と、私のそれまでにはなかったアクションで

犬達は一歩引き、それをきっかけに、思い思いの帰路に着いたようです。

 

小舟を少し持ち上げて見ると焚き火も小さくなり消える寸前でございました。

 

静かになり、小舟の中で酒を呑みながら、眠りについたのであります。

 

翌朝はすがすがしく起床して、

「朝風呂。朝風呂」

と言いながら、眼の前の海に着衣のまま突っ込んで行ったのは言うまでもありません。


今後は節度ある行動をする事を神に誓います。

後片付け等もキチンと行いますっ。申し訳ありませんでした。

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